EXHIBITION

HIROSHI KOBAYASHI & Jun-Seok Kang

2020.12.2(Wed.) – 12.15(Tue.)

Open : 12:00 – 18:00
Close : 日曜日・月曜日 (Sunday・Monday)
最新情報はInstargramにてご覧ください。

この度、SH ART PROJECTでは、東京芸術大学卒業、オーストラリアのパースを拠点に独自のパタグラフィー(Patagraph)技法で自然を描いている小林浩と、韓国の済州島の森の中で、愛犬と秘密の風景に出会う物語を独特な描き方で表現しているJun-Seok Kangによる2人展を行います。
皆様のご高覧をお待ちしております。


小林浩

“The roof top” Acrylic on canvas

東京芸術大学卒業して、現在オーストラリアのパースを拠点拠点として活動しています。
2006年東京オペラシティ アートギャラリーでの個展以来、久しぶりの東京での展示です。
彼はある場所から得たインスピレーションとアンリ・ベルクソンの「時間」と「物質」と「表象」に対する思想を連携し、その場でモノと共鳴共感したエントロピーの状態を、カッティングプロッターと空圧ディスペンサーを組みあせた自作の機械を通じて表現しています。

<パタグラフィーについて(On Patagraphy)>

2016年に私は遊歩道から Cottesloe Beach を眺めていて、その時に私は Patagraphの最初のアイディアを思い付いた。私の知覚の焦点は風景と自分の体との間を揺れ動いていた。肌に風を感じながら、私は2011年以来の、過ぎ去った長い時間のことを考え始めた;遠くに見える小さな波の、実際には巨大な圧力を私ははっきりと感じていた。

私はカッティングプロッターを空圧ディスペンサー(注入調整器)と組み合わせ、3Dプリンターでいくつかの部品を作り、注射針をプロッターヘッド部に接続した。カッティングプロッターは現在「カット」の代わりに「絵具」をプロットする。そしてそれはアクリルメディウムの物質感を伴なったハーフトーン画像のドットを、キャンバス上に出力する。それは調整された装置の運動の連続的な反映であり、また注射針と支持材との間の予測できない物理的接触の痕跡でもある。

私はその新しい装置にPのイニシャルで始まる名前を付けたいと思った。なぜならそれはPainting, Printing, Plotting, Photography そしてPhotogrammetryを組み合わせるというアイディアの結果だからだ。そして私はPatagraphという名前を思い付いた。それはAlfred Jarryのパタフィジクス(形而上学を超えた空想的物理学)と-graph(記録のための道具)との造語である。またPataはサンスクリット語で「キャンバス」を意味し、スペイン語では「足」を意味する。ドットの連続性は、たたくようなリズムや歩行の際の足跡の集積にも似ている。その語感にある韻や、ラテン語のPattern, material, patrixやmatrixの語源的な含みも参照することで、Patagraphが私の理念の結合状態を積極的に呼び起こすと考えている。私の実践はPatagraphyであり、私の装置はPatagraphである。そして私はPatagrapherだ。

  ーー小林 浩


Jun-Seok Kang

“low flying” Acrylic on canvas

釜山生まれ、今は済州島を拠点とし、制作をしています。
Kangは済州島の美しい自然の中、愛犬と一緒に森を散歩し、楽しんでる日常を、愛犬と秘密の風景に出会う物語として、描いています。

彼は韓国画の伝統的な書き方を用い、アクリル絵具を薄く、何回も塗り重ね、彼の世界を優しく表現しています。

彫刻の作品は、元々は海に捨てられていた流木をそのまま使ってましたが、今は自分で形から作っています。その上に色鉛筆とアクリル絵具を薄く何回も色を重ね、表現しています。


ご来廊の際は、マスクを着用をお願い致します。
また、体調にご不安のあるかたはくれぐれもご無理なさらぬようお願い致します。
皆さまに安心してお越しいただけるよう、スッタフー同予防対策に努めてまいります。
ご来廊を心よりお待ち申し上げます。

■お問い合わせ先
SH ART PROJECT
〒104-0061 東京都中央区銀座7-12-5 銀星ビル5F
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